「ISO/IEC17021の序文を読み解く -社会に価値ある有効なQMSの審査のために-」と題するJACB品質技術委員会報告書の公開にあたって

JACB幹事会は、認定制度によるガバナンス下で活動するISOマネジメントシステム規格を使った認証活動は社会の公器であるとの認識の下に、これまで、JACB品質技術委員会による「社会的期待に応える審査についての討議結果報告書」、「QMSの有効性を審査する報告書」、「ISO/IEC17021から見た不祥事対応アプローチの検討結果報告書」を公開し、皆様のご参考とご批判に供してきました。

昨今、マネジメントシステムの有効性に対する期待がますます強くなっており、一方、マネジメントシステムの審査にどんな信頼性が求められるかという議論も強くなってきていますので、マネジメントシステムの有効性と認証審査に課せられている役割について改めて原点に戻って検討を加え、認識を整理することが必要となってきています。

このような背景のもと、JACB品質技術委員会は2008年度(平成20年度)上期の特定検討テーマとして、認証機関に対する一般要求事項を記述しているISO/IEC 17021:2006の序文が各国の専門家が検討した認証機関の役割を記述していることに着目して取り上げ、ともすれば要求事項のみに注目しがちな規格ですが、その序文を丁寧に読み、認証機関の役割について再認識する報告書を取りまとめ、平成20年11月に開催した総会で報告をしました。

JACB幹事会では本報告書は有用な調査結果を含んでいると考え、内外の関係者のご参考のために本ウエブサイトにこれを公開することといたしました。なお、この報告書はJACB品質技術委員会の意見の表明であって、JACBとしての機関決定事項ではありませんことを念のため申し添えます。

2008年11月14日
JACB幹事会