「ISO/IEC17021 から見た不祥事報道対応アプローチ」についてのJACB品質技術委員会討議結果の公開にあたって
JACB幹事会は、平成17年に、企業の社会的な不祥事が露呈する事例の報道が多くなってきたことを受けて、厳しい審査に努力しなければならないという必要性と、単なる認証では価値が少ないので経営に役立つ審査をして欲しいという認証された組織や認証された組織を思いやった方々からの要望の声を審査でどのように考えるか、加盟会員機関の間の考え方の微妙な温度差を解決することを狙い、JACB 品質技術委員会の17年度の特定検討テーマとして委託をし、その結果を平成18年に「社会的期待に応える審査についての討議結果報告書」として得て、加盟会員機関だけでなく広く皆さんに公開いたしました。
その後、品質マネジメントシステム認証機関が順守すべきISO/IECガイド62が ISO/IEC66との統合も織り込みながらISO/IEC17021として改訂発行されたので、これへの対応を織り込んで必要な見直を行うこと、及び、継続して検討する事が必要と提案を受けていた関連する不祥事の情報を得たときの対応アプローチを検討することを平成19年度上期の特定テーマとして同委員会に委託し、その討議結果を得ました。
JACBは調査研究と加盟会員機関間の情報交換を目的としていますので、報告書で加盟会員機関を拘束する意図はありませんが、本報告書は内外の関係者に参考になる意見を含んでいると幹事会は考えますので、平成19年10月に開催した会員総会で報告させた本報告書を本ウエブサイトに公開することといたしました。なお、この報告書はJACB品質技術委員会の意見の表明であって、JACBとしての機関決定事項ではありませんことを念のため申し添えます。
平成20年2月12日 JACB幹事会